コロナ感染対策と社会経済活動
現在、感染対策と社会経済活動との両立という困難な課題で
社会全体が困惑しています。
我々の活動での影響で云えば、全国大会・エリアでの大会などの開催。
これらの大会時には昇段審査もあり、演武・昇段という節目までの
期間を使っての目標設定をして、集中的に取り組む課題をつくり
稽古もします。
個人的に本音を言えば、私は段位には何のこだわりも無いのですが、
門下の人たちにとっては、それなりにモチベーションを維持する
目標設定にはなっているので、現状のコロナ感染を避ける活動抑制が、
昇段だけでなく、日頃の稽古にも少なからず影響があると思います。
しかしながら、江戸時代で刀を使う闘いを終えた我々が取組む居合の、
その「道」においては、昔やっていた武術をサムライ気分で楽しむと
いう事ではなく、その考え方や理論を人間形成に役立て、如何に
現代社会で人間性や判断の仕方によって事を成すかという事。
「葉隠」の「武士道とは死ぬこと」というのは、犬死する事ではなく、
目的を達成するために、冷静で粘り強さが求められる武士の道です。
攻めと防御は一体のもの。別物としての両立ではないというのが
我々の考え方。大会を開くだけが攻めではないのです。
by yonagosinbukan
| 2020-07-17 06:34