先日、久しぶりに山陰と大阪の同門が集まり、合同稽古をしました。
この度の稽古のメインは組太刀。
現在の「太刀打之位」7本は、第17代以降に再編されたもので、
剣道型に近いものとなっております。
道場に通う門下生たちに、剣術の間と間合い、かけ引きなどをイメージさせる事が
なかなか難しい現状を鑑み、稽古することとしました。
私個人としては、古伝がそのまま伝承されず、再編された事は残念極まりない訳ですが、
この謎解きも修行。
現在のものを取っ掛かりとして、古武術的な観点で捉えなおしながら役立てて
行こうと考えております。
ただ、この度の稽古に至る前に手に入る映像等を改めてチェックしてみたのですが、
そこで気づくのは、刀の特性に対する観念が抜け落ちているのではという事。
例えばスポーツをみても、道具を使用するものであれば、テニスラケットにしても、
野球のバットにしても、その特性を理解し、身体操作と一体的に目的達成のために
調整したりカスタマイズしたりします。
特に、特性を知っておく事は重要です。
しかし、残念ながら居合道では、観賞用の知識を見受ける機会は時々ありますが、
日本刀の優れたところや強さと弱さなど、その特性を知るものは少ないような
気がします。その事は演武の際に出ております。
高価で大切な刀の耐久試験など出来る機会をもてる者はそういないでしょうし、
据え物斬りを禁じられている流派でもあり、難しいことなのでしょうが、
その気になれば、江戸時代の文献や、戦時中の軍隊が軍刀をつくるための調査・研究で
判明した特長などを知る事は出来ます。
古武術としての身体操法の原理と併せて、刀の特性を知る重要性を強く感じます。
観賞用ではなく、武器としての刀の事を知らない居合術はありえない!
死生感を土台にした居合術をベースにしない居合道の「道」の習得は、
その方向性を大きく変えるものになる事への警戒感を強く持たねばと、
改めて感じるところです。
この度の稽古のメインは組太刀。
現在の「太刀打之位」7本は、第17代以降に再編されたもので、
剣道型に近いものとなっております。
道場に通う門下生たちに、剣術の間と間合い、かけ引きなどをイメージさせる事が
なかなか難しい現状を鑑み、稽古することとしました。
私個人としては、古伝がそのまま伝承されず、再編された事は残念極まりない訳ですが、
この謎解きも修行。
現在のものを取っ掛かりとして、古武術的な観点で捉えなおしながら役立てて
行こうと考えております。
ただ、この度の稽古に至る前に手に入る映像等を改めてチェックしてみたのですが、
そこで気づくのは、刀の特性に対する観念が抜け落ちているのではという事。
例えばスポーツをみても、道具を使用するものであれば、テニスラケットにしても、
野球のバットにしても、その特性を理解し、身体操作と一体的に目的達成のために
調整したりカスタマイズしたりします。
特に、特性を知っておく事は重要です。
しかし、残念ながら居合道では、観賞用の知識を見受ける機会は時々ありますが、
日本刀の優れたところや強さと弱さなど、その特性を知るものは少ないような
気がします。その事は演武の際に出ております。
高価で大切な刀の耐久試験など出来る機会をもてる者はそういないでしょうし、
据え物斬りを禁じられている流派でもあり、難しいことなのでしょうが、
その気になれば、江戸時代の文献や、戦時中の軍隊が軍刀をつくるための調査・研究で
判明した特長などを知る事は出来ます。
古武術としての身体操法の原理と併せて、刀の特性を知る重要性を強く感じます。
観賞用ではなく、武器としての刀の事を知らない居合術はありえない!
死生感を土台にした居合術をベースにしない居合道の「道」の習得は、
その方向性を大きく変えるものになる事への警戒感を強く持たねばと、
改めて感じるところです。
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by yonagosinbukan
| 2017-07-25 10:39